日本とフランスでは香水の認識が違う!?香水の本場の使い方をご紹介

日本に香水の文化が根付いたのは、江戸末期から明治初期の頃と言われています。

近年では海外の有名な香水が多くお店に並んでいますが、日本と他の国では香水に対する意識が少し異なるようです。

ということで今回は、日本の香水事情について紹介するとともに、香水の本場でもあるフランスの香水に対する意識や使い方についても触れていきます。

香水が本場ではどのように扱われているのか、日本と比較をしてチェックをしてみてください。

香水は国によって文化が違う!?

身体に素敵な香りを纏うことができる、香水というアイテム。

しかし、実は国によってその文化は大きく異なります。日本での香水というのは、ファッションの一部として扱われています。

メイクや髪型を整えた後に、気分で好みの香水をつけることもあるでしょう。

ただ、日本では香水はそこまで絶対的なものではありません。

おしゃれの最終仕上げとして、気分でつけるものなので、もちろんつけないこともあります。

しかし海外では、そうでない場合が多いのです。

海外では、メイクなどの視覚のおしゃれよりも、嗅覚のおしゃれ、すなわち香水をつけることを重要視する人が多い傾向にあります。

例えばすっぴんで外を出歩けても、香水をつけないで出るのは抵抗がある、などというように。

まずは見た目のメイクをしっかり行う人が多い日本の文化とは、やや香水に対する意識が違うようです。

ここが違う!日本とフランスの香水事情

日本とフランスでは香水に対する意識が違う、ということを述べましたが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

以下にまとめてみました。

香水のつけ方

まず、香水をつける理由についてですが、日本人の場合は、おしゃれの一環として香りをまといたい、と言う意識が強いもの。

しかし海外においては、自身の体臭を消す目的で香水をつける人も多いのです。

これは、日本と海外のお風呂事情に関連することでもあります。

日本人は世界の中でも特に綺麗好きとされており、毎日お風呂に入って体を洗う人が大半です。

しかし、海外では、何日もお風呂に入らないのが文化としてある国もあります。

お風呂に入らないと、体臭が消えずに残ってしまうので、海外の人は自分の体の臭いを消すために香水を使う、と言うことも多いのです。

またフランスでは体臭をあえて残して、香水の香りと混ぜて楽しむ、と言うスタンスも定着しています。

香水をつけ始める時期

日本では香水をつけるのは、思春期以降である場合がほとんど。

恋愛を経験する年齢になって、相手の気をひくため、自分の魅力を高めるために香水をおしゃれのアイテムとして使う場合が多いのです。

しかし、フランスの場合はそうではありません。香水は、もはやおしゃれというよりは生活の一部。

なくてはならないもの、という認識なのです。

そのため、小学生のうちから香水をつけることも珍しくなく、出産祝いとして赤ちゃんに香水を贈ることもあります。

日本人が毎日身だしなみの一環としてメイクをするのと同じように、フランスでは香水をつけることがマナーとなっているのです。

子供の頃からお気に入りの香水を持ち、どんな時でも香水を纏うのがフランスの流儀です。

おしゃれの優先順位

すでに少し紹介したように、日本人は自分を着飾る時にまず、メイクや髪型に力を入れます。

髪を綺麗にセットして、ファッションに合わせたメイクをして、いざ出発!となります。

香水は、つけたいときはつけるけれど、つけるのがマナー、と言うほどではありません。

一方の香水は、何よりも香水が最重要。

フランス人を見ているとメイクやファッションは比較的シンプルな人が多く、その反面、皆一様に香りをまとっています。

服や髪に重きをおくのではなく、毎日、どんな香水をつけるか、ということにこだわっているのです。

同じ美容の分野ではありますが、香水と化粧のどちらをより重要視しているのか、という点が大きな違いです。

フランス流・香水の楽しみ方

香水を本場さながらに楽しみたいなら、フランス流の香水のつけ方を意識してみましょう。

以下にポイントをまとめたので、チェックしてみてください。

さりげなく香る場所につける

香水は、香りが強ければいいというものではありません。

香りは、ほんのりと香るから良いのであって、つけすぎは周りの迷惑となってしまいます。

鼻が慣れてしまうと、強い香りもあまり感じられなくなります。

そのため、ついつい付け過ぎてしまい、周りに対する「香害」になってしまうこともあるのです。

香水を上品に香らせたいのであれば、ふんわりと香る下半身を中心につけると良いでしょう。

香りは下から上に上がってくるので、歩きながら良い香りをバランスよく全身にまとうことができます。

しっかりと香らせたいという場合は上半身につけるのも効果的ではありますが、TPOを意識しましょう。

目的に合わせて香水を選ぶ

香水は好きな香りをつけて楽しむことができるのが、大きな魅力です。

しかし、そのシーンにそぐわない香りを選んでしまうと、ひんしゅくを買ってしまうこともあるので、気をつけましょう。

プライベートでつける分には、自分の好きな香りで構いません。

しかし、例えばオフィシャルな場につけていきたいという場合には、甘ったるかったり華やか過ぎたりする香りはNGです。

シトラス系やフローラル系のような上品な香りを選びましょう。

知的に見せたいのであれば、ウッディー系やオリエンタル系などクールな印象の香りもおすすめです。

時には肌以外につけて楽しむ

基本的に香水というのは、肌につけて楽しむために作られています。

肌の体温で適度にアルコール分が蒸発することで、香りが周りに広がっていくのです。

ただ、場合によっては肌ではなく、小物類などにつけて楽しむこともできます。

例えば、財布やハンカチなどのいつも持ち歩くもの。触るたびに良い香りがしますし、肌につけるよりも香りの持続が長いです。

また、ビジネスマンであれば、名刺などに軽く香水を吹きかけておくと、受け取った人に香りで自分を印象付けることもできます。

あえてシャワーを浴びずにつける

日本人は基本的に、身体を清潔にした後に香水をつけるのがマナーとされています。

ただ、フランス人の場合、自身の体臭でさえも香水のスパイスとして捉える場合が多いのです。

体臭が一人一人違うことで、同じ香水を使っても人によって違う香りになり、オリジナリティのある香りを纏うことができます。

この点は、綺麗好きな日本人と外国人の大きな違いと言えるでしょう。

ただ、体臭を活かす方法にも、限度というものがあります。

あまりにも体臭がきつい場合には香水が混ざることで異臭になる可能性もありますし、注意が必要です。

まとめ

今回は、日本人とフランス人の香水に対する認識の違いを紹介するとともに、本場フランスでどのように香水が利用されているのかということについても触れてきました。

香水をどのように扱うかという点で大きな違いが見られましたが、どちらの方法もその国民性が反映されていると言えます。

時には本場フランス流の香水のつけ方を楽しんでみるのも、良いかもしれません。

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