香水の選び方とは?初心者でもわかりやすい好みの香りを見つける方法

香水には興味があるけれど、種類が多すぎてどれがよいのかわからない。という方は多いのではないでしょうか。

香水にはさまざまな種類や形状、香りや成分のものがあり、お値段もピンキリです。

香りとは、あなた自身の印象にもつながる大切なものです。せっかく悩んで買っても、気に入らず使わなくなったり、香りが合わず体調不良を引き起こしてしまったりすると悲しいですよね。

そんな事態を防げるように、今回は初心者にもわかりやすく、香水の種類や選び方についてご紹介します。

お気に入りの香水を身にまとい、華やかな毎日をおくりましょう。

香水の種類には4つある

みなさんは、香水に種類があるのをご存じですか。

香水には、オーデコロン、オードトワレ、オードパルファム、パルファムの4つの種類があります。

この名称は、主に香水に含まれるエタノール濃度を表す「賦香率(ふこう率)」によって分けられるとされます。

しかし実際には、賦香率に対する共通したガイドラインや法律などは存在していません。各メーカーによって、どの種類に当てはめるかが判断されるため参考として活用しましょう。

また、香水の香りが持続する時間も、この賦香率によって変わります。

香水をつける量や、使用するシチュエーションなどによって、香りの持続時間は変化しますので、こちらも目安として参考にしてくださいね。

それでは、香水の種類について解説していきます。

オーデコロン

オーデコロンは香水初心者の方にも使いやすい、最もライトな香水です。

薄くほんのり香るので、強い香りが苦手な方にもおすすめです。香りの持続時間も短いので、気分転換したいときなどに気軽に使えるのが魅力でしょう。

オーデコロンはひかえめに香るため、つける量は多少多くても問題ありません。心地よい香りの量を見つけてみてくださいね。

賦香率:1〜5%
持続時間:1〜2時間

オードトワレ

オードトワレは、オーデコロンよりも少し濃度が濃い香水です。オーデコロン同様に、香水初心者の方でも使いやすく、ふんわり軽やかに香るのが特徴です。

普段使いとしても人気のオードトワレは、出かける際に2〜4プッシュ程度をふりかけるとよいでしょう。香りが薄くなったら再度つけ足して使ってくださいね。

賦香率:5〜10%
持続時間:2〜5時間

オードパルファム

オードパルファムは香りの持続時間が長く、賦香率が高くても比較的リーズナブルなのが特徴です。

香水を愛用する方に人気の種類であるため、さまざまな香りが販売されています。そのため、好みのものが見つけやすく、プレゼントとしても人気です。

オードパルファムは少ない量でもしっかりと香るため、つけすぎには注意しましょう。つける量の目安は1〜2プッシュ程度です。

賦香率:10〜15%
持続時間:5〜12時間

パルファム

パルファムは4つの種類の中で最も濃度が濃く、強く香るのが特徴です。賦香率が高い分、価格も高めのものが多くなります。

しかし、少量でしっかりと長い時間香るため、お気に入りの香水が見つかれば買ってみるのもよいですね。

パルファムをつけるときは、たくさんつけてしまわないように注意しましょう。つける量の目安は1プッシュです。

賦香率:15〜30%
持続時間:5〜12時間

香水にはいくつかの形状がある

香水といえば、スプレータイプが主流ですが、それ以外にもいろいろな形状の香水を楽しむことができます。

香水の形状を理解することで、プライベートやビジネスシーン、フォーマルな場などさまざまな場所で上手に使い分けることができるでしょう。

こちらでは、3つの香水の形状について解説します。香水選びの参考にしてみてくださいね。

スプレータイプ

多くのブランドやメーカーで販売されているのが、スプレータイプの香水です。

このタイプは名前からもわかるように、香水を霧状にすることで香りを付着させます。そのため、少量でも広範囲に香水をつけることが可能になります。

スプレータイプの香水は、おしゃれな容器にも注目です。ハイブランドの香水であれば、見た目に高級感があるものも多いため、プレゼントとしても人気です。

比較的容量の大きいものが多いため、持ち運びたい方は小さめなものや、他の形状の香水を選ぶと便利です。

ロールタイプ

ロールタイプの香水は、小型の容器で先端にボールがついています。香水初心者の方でも、コロコロと転がすように簡単につけられるのが特徴です。

ロールタイプは、つける量が調整しやすく、身体の好きな部位に手軽につけられるのが魅力です。

またロールタイプの香水には、アルコールベースのものと、オイルベースのものがあります。アルコールが苦手という方はオイルベースのものを選べば、安心して使えますね。

ナチュラル・オーガニックといったオイルベースの香水であれば、香りを楽しみながら髪につけたり、指先のネイルケアとして使用したりもできます。

やさしく香りながら美容アイテムにもなるロールタイプの香水は、ぜひ持っておきたい一品ですね。

練り香水タイプ

練り香水は、香料をオイルやワックスに練り込んで固形にしたものです。スプレータイプの香水に比べて古い歴史を持っており、昔から世界中の人々に愛されてきました。

練り香水の最大の特徴は、アルコールを含まないことです。ミツロウやシアバターのような肌に優しい成分で作られているので、肌荒れが気になる方や、アルコールアレルギーの方でも安心して使えるでしょう。

またアルコールを含まないことで、香りが変化しにくいというメリットがあります。香りもやさしく広がるため、オフィスなどでも使いやすいですね。

スプレータイプの香水は広範囲に広がってしまうため、つけ足す際には周囲への配慮が必要です。いつでも気軽にささっと香りをつけたい方は、ロールタイプや練り香水を選ぶとよいでしょう。

香水は目的に合わせて選ぶ

お気に入りの香水を見つけるためには、香水をつける明確な目的を持つことが大切です。なんのために香水を付けたいのかが分かれば、その後の香り選びの参考になります。

こちらでは、香水をつける目的について考えてみましょう。

自分で香りを楽しみたい

好きな香りを身にまとえば、よい気分で1日が過ごせることでしょう。

自分に合った香りが見つかれば、リラックス効果も期待できます。人間には、視覚や聴覚などの「五感」が備わっています。

香りを嗅ぎ分ける「嗅覚」は五感の中で唯一、怒りや悲しみといった一時的で急激な感情である「情動」に伝わるとされています。

日々の生活や仕事でストレスを感じている方は、心落ち着く香りを選び、ご自身を癒やしてあげましょう。

自分のために香りを楽しみたい方におすすめの香水は、オーデコロンやオードトワレのようなやさしくふんわりと香る種類です。

つける量によって香りの微調整がしやすいので、香水初心者でも挑戦しやすいですよ。

また、肌へのやさしさを重視するのであれば、アルコールベース以外のものを選びましょう。リラックス効果が高いのはオーガニックなどのオイルベースの香水です。

イライラした気分を落ち着かせたいときや、不安な気持ちを和らげたいときは、目的別に香りを選んで、上手に活用しましょう。

自分の印象をよくしたい

自分の印象をよくするために、香りを用いる方法は効果的です。ライトで爽やかな香水をつければ、清潔感やセンスのよさをアピールできるでしょう。

自分以外の人に香りを届けるためには、香水を手首につけるのがおすすめです。

手元は体の中で最も動きがある部位です。物を取るときや、歩いているときにでも、手元は常に動くため、空気の流れとともに香りを拡散できます。

強い香りが苦手な方は、香水を足元へつけるとよいでしょう。手首に比べると、香りが広がる効果は弱まりますが、オフィスでの使用や、取引先へ伺うなどのシチュエーションでは、控えめな香りは、初対面の人から好印象を得られます。

周囲へ香りを届けたい場合には、オードトワレやオードパルファムがおすすめです。オードトワレは、控えめな香りですが、シチュエーションによって付け加えることで、香りを調節できるのがポイントです。

オードパルファムはしっかりと香るため、足元へつけてスマートに香らせるとよいでしょう。

デートで恋人へアピールしたい

気になる人や恋人には、いい匂いのする人だと思われたいですよね。

香りを身にまとえば「プルースト効果」も期待できます。これは特定の香りを嗅ぐことによって、その時の思い出がよみがえるといった現象です。

デートの際にいつも同じ香水をつけていくことで、恋人と会っていない時でも、その香りを嗅ぐと自分を思い出してもらえるかもしれません。

また、人間は嗅覚によってフェロモンを感知しています。よい香りは人間の本能に直接訴えかけるため、香水を利用して気になる人や恋人に自分をアピールする方法は効果的と言えるでしょう。

恋人へのアピールには、オードパルファアムやパルファムのような、しっかりと香る香水をおすすめします。香りの持続時間も長いため、1日中外へ出かけるデートにもぴったりです。

アルコールベースの香水を、うなじや首筋など、太い血管が通る付近につけてみましょう。体温で香水が蒸発しやすくなり、香りが広がりやすくなりますよ。

自分に合った香りの探し方

みなさんは、香水をどのように選びますか。「人気の芸能人が使っているから」「見た目がかわいいから」「友達におすすめされたから」といった理由で選んでいる方は、自分に最適な香水選びのチャンスを逃しているかもしれません。

香りは使う人の体臭や体温によって変化する繊細なものです。人がよいとする香りが必ずしも自分の好みとは限りませんので注意しましょう。

こちらでは、自分に合った香水を見つけるための方法と、注意点についてご紹介します。

テスティングを活用する

自分好みの香水を見つけるためには、百貨店や香水専門店へ足を運んでみましょう。店舗へ行くと、「テスティング」といって、実際に香りを嗅いでみることができます。

また売り場の店員さんは香水に詳しいため、おすすめの香りや、自分にあった香水を紹介してもらえます。自分でうまく香水を選べない場合に助けてもらいましょう。

テスティングをする際の注意点

テスティングをする際に、手当たり次第に香りを試す方法はおすすめしません。今からご紹介する注意点を参考にして、失敗することなく香水を選びましょう。

1.1度に行うテスティングは3〜4つまでにする。

たくさんの香りを嗅いでしまうと、嗅覚が疲れてしまいます。すると繊細な香りを嗅ぎ分ける能力がおちてしまうため、気になる香水は数をしぼって試しましょう。

また、自分の肌をつかってテスティングをすると、香りが混ざり、香水本来の香りを試しづらくなります。香水を扱うお店では、たいていムエットと呼ばれるテスティング用の紙が用意されています。ムエットを利用して好みの香りを選択した後で、自分の体臭と合うかどうかを、肌につけて試してみるとよいですよ。

2.時間とともに変化する香りに注目する。

香りは時間とともに変化します。つけてすぐの香りと、時間をおいた後の香りは違っていることもあるので、両方の香りを確かめてから選ぶと失敗が少ないでしょう。

3.体調によって香りの感じ方が変化する。

人は体調が悪いと、香りを判別しにくくなります。人によって違いはあるものの、体調によっては好きな香りであっても、受け付けないこともあるのです。

そのため、疲れているときや、風邪をひいているときなどは、テスティングを控えましょう。

強い香りが苦手なのには理由がある

香水を使いたいのに、強い香りを嗅ぐと頭痛や吐き気をおこしてしまう。という悩みをかかえる人は少なくありません。

「自分は香水をつけられない」と諦めてしまう前に、香水で体調が悪くなる原因について学んでみませんか。対策方法が見つかれば、香りを楽しめる毎日がおくれるようになるかもしれません。

体調不良を起こす理由は主に3つある

香水によって体調不良を引き起こす理由は、主に3つあります。

1.化学成分によるもの

香水の中には特定の化学成分が含まれています。

化学物質の中で長時間過ごしていたり、多量の化学物質に触れたりすると、それらが体の中に蓄積され、ついには許容量を超えてしまいます。

その結果、香水のような少量の化学物質にも反応して、体調不良を引き起こしてしまうのです。

私たちの生活に潜む化学成分は2万種類以上あり、香水以外にも洗濯洗剤や柔軟剤、たばこなどさまざまなものに含まれています。

気づかない間に蓄積された化学物質が、香水によって頭痛や吐き気を招くきっかけとなる可能性があります。

2.香りが視床・視床下部に影響する

人は嗅いだ香りの情報を、脳に位置する「視床・視床下部」へ運びます。この部分は自律神経をつかさどる部位であるため、においの刺激により自律神経が乱れることがあります。

自律神経の働きが悪くなると、体調不要を引き起こし、頭痛や吐き気につながることがあります。

3.「におい」を危険なものと判断することがある

私たちが持つ嗅覚には「危険を察知する」という役割もあります。この働きにより、たとえ自分の好きな香りであっても、脳が「危険」だと判断することで体調不良をおこしてしまいます。

頭痛がしない香水選び

頭痛などの体調不良をおこさないためには、化学物質である合成香料を避けることが重要です。それには、天然成分によって作られた香水を選びましょう。

また、においの刺激が体調不良の原因にもなるため、香りが弱く、持続時間の短いものを選ぶと安心です。

においによる体調不良は、嗅いでから2時間を目安におこる場合が多いとされます。百貨店などで香水のサンプルをもらい、休日などの落ち着いて過ごせるときに試してみましょう。

万が一気分が悪くなっても、すぐに洗いながせるように、お風呂に入る前に試すのもよい方法ですね。

まとめ

香水は自分の気分をあげてくれたり、人からの印象をよくしてくれたり、など上手くつかうことでたくさんのメリットが生まれます。

しかし、強い香りによって体調が悪くなったり、周囲を不快にさせたりといったリスクもあることを理解しておきましょう。

初めて香水にチャレンジする方は、香水の種類や形状を参考にして、自分にぴったりのものを見つけてくださいね。

香りをかしこく身にまとい、素敵な毎日を過ごしましょう。

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