調香師を目指すための資格とは?有名調香師の実績もご紹介!

香水に関わる重要な仕事である、調香師。彼らがいなければ、香水は世に生み出されませんし、バリエーションも増えないでしょう。

香水好きな人の中には、調香師に憧れている人も多いもの。

ということで今回は、調香師を目指すために取得するべき資格について紹介していきます。

実際に世界で活躍している調香師の実績についても触れているので、チェックしてみてください。

香水の作り手!調香師とは?

調香師になるのは、簡単なことではありません。

調香師を名乗るためには資格を取得して実績を積む必要があります。

調香師になるために必要な資質もありますから、まずはこちらをチェックしてみましょう。

必要とされる資質

調香師にとって最も大切なのが、嗅覚です。

自身の感覚を頼りに香りを作り出していくわけですから、嗅覚が優れていることは調香師を目指すにあたって非常に有利になります。

また、単に鼻がいいだけでも不十分。その感覚を生かしていかにオリジナリティ溢れる香りを創り出せるのか、といったクリエイティブセンスも重要です。

さらに、時代にあった香水を出さないことには売れるものも売れません。

時代の流行を抑える情報収集力も、調香師に求められる資質の一つです。

調香師を目指すために必要な資格

調香師を目指すにあたっては、持っておくと有利な資格があります。

以下にまとめているので、チェックしてみてください。

日本調香技術師検定

日本調香技術師検定というのは、調香や香料の知識を持っているかどうかを問われます。

また、調香する際の実践的な技術も問題として出題されるので、調香師を目指す上ではぜひ持っておきたい資格です。

独学で一般受験をすることも可能ですが、難易度はやや高め。

日本調香技術師検定協会が認定している「日本フレーバー・フレグランス学院」の資格制度を利用することで、よりスムーズに資格を得ることができます。

臭気判定士

臭気判定士というのは、香水などの香りの分野だけではなく、臭いを扱う幅広い業界で役立つ資格です。

嗅覚そのものや周期判定に関する筆記問題が出るほか、臭いを嗅ぎ分ける実技試験があります。

調香師を目指す上で必須となる資格ではありませんが、臭いや香りに関する専門的な資格なので、持っておくと便利です。

実際に調香師になれた場合、そのあとの仕事にも役立ってくるでしょう。

香水の販売員が持っておくべき資格

調香師でなくても、香水に関わる仕事につくことはできます。

その一つが、香水の販売員です。資格がなくてもなれる場合が多いですが、以下のような資格を持っておくと、より役立つでしょう。

フレグランスセールススペシャリスト

日本フレグランス協会が認定するこちらの資格は、3日間のカリキュラムに参加することで取得が可能となります。

香りの歴史や調香について学んだ後、受験資格が得られます。

ただし、フレグランスセールススペシャリストは香水や化粧品の販売経験がないと受験ができません。

まずは近くのお店などで販売の経験を積んだ後、試験を受けましょう。

香水ソムリエ

香水ソムリエというのは、まず香水を識別します。

そこからお客さんからのヒアリングに合わせた香水を提供できるとして認められる資格です。

香水ソムリエは販売経験などがなくても受験できますが、3ヶ月間の学習期間が必要。

忙しいという人は、通信講座で受講もできるので、利用してみると良いでしょう。

アロマテラピー検定

アロマテラピー検定は、アロマに関する知識を深めたいという人におすすめです。

アロマの基本や歴史について学ぶとともに、アロマテラピーの知識やメカニズムについても学習することができます。

また、アロマに関する法律についても勉強できます。

試験は筆記と実技で行われ、実技試験では香り付きのムエットが配布され、何の精油の香りか当てる、というもの。

合格率は比較的高いですが、実技試験もあるためしっかりと学習しておかなければなりません。

ル・ネ

ル・ネは、香水の本場であるフランスで行われている香りの認定制度です。

厳密に言えば資格ではありませんが、6,000種類以上もの香りを嗅ぎ分けられる調香師に与えられます。

ル・ネの資格を持つ人は世界でも400人ほどと非常に少なく、レベルの高い資格であることがわかります。

世界で活躍する有名な調香師

名香と呼ばれる、各ブランドの香水は、それぞれ専属の調香師が創り出しています。

ということでここからは、世界で活躍する有名な調香師について紹介していきます。

ジャック・キャヴァリエ

ジャック・キャヴァリエは、世界で最も有名な調香師のひとりです。

現在はルイ・ヴィトンの専属調香師として活躍しています。

中でも柑橘系の香りを得意としており、彼の代表作は「ブルガリ・プールオム」。

現在でも人気が衰えない、大ヒット香水です。

ジャン・クロード・エレナ

ジャン・クロード・エレナは、エルメスの初代専属調香師として有名になった調香師です。

1993年には、ブルガリが初めて販売した香水「オ パフメ オーテヴェール」を手がけた人物でもあります。

クリスティーヌ・ナジェル

クリスティーヌ・ナジェルはもともと、世界的な香料メーカーに務めており、そこから香水作りの世界に入った経歴を持ちます。

嗅覚への独自のアプローチ方法を生み出し、他にはない独創的な香りが特徴です。

新間美也

日本人調香師として世界で活躍する新間美也。

現在も香水の本場であるパリを拠点に活動し、クリエイティブな香りが魅力です。

彼女は日本の和を生かした香りを作り出すのが得意で、儚く美しい香りが世界でも評価を得ています。

大沢さとり

大沢さとりは華道の師範でもあり、そこから香りの世界に飛び込んだ調香師です。

母親が華道教室をしていたことから幼い頃より草花の香りになれ親しみ、独創的で多彩なオリジナルの香水を生み出し続けています。

まとめ

今回は、調香師を目指すためのポイントや、世界で活躍する調香師について紹介してきました。

調香師になるためには、いくつかある香りの資格を取得することが近道です。

調香師だけでなく、香水の販売員として働く際にも、資格は大きな武器になります。

興味のある資格を見つけたら、しっかり勉強をして、取得に向けて動いていきましょう。

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