ミステリアスで清楚な「シプレ」の香水とは?
「シプレ」はシトラスと「オークモス(苔)」の香りがベースの香りの種類。
どの香りがシプレにあたるのか、難しく思ってしまうかもしれませんが、実はおなじみのあの香水も「シプレ」なのです。
では、どんな香りが「シプレ」と言えるのでしょう。
今回は、シプレの香りの特徴と代表する香水をご紹介します。
シプレとはどんな香り?
「シプレ」は、1971年にフランスの香水会社「Coty社」が販売していた「シプレ」という香水が由来となった香りの種類です。
ベルガモットなどのシトラスの香りをベースに「オークモス」の香りを組み合わせていて、幻想的な雰囲気が特徴。
「オークモス」とは、樫の木に生えるコケから作られる香料のことで、湿った土や木のような香りがするので、シトラスと合わせるとミステリアスな印象になります。
奥深い香りで、清楚な雰囲気も演出できるでしょう。
シプレの香りの香水
シプレの香りの香水の代表的な香水をご紹介します。
ゲラン ミツコ
シトラスの香りにオークモス、というシプレらしい香りにピーチのフルーティさを加えたのがゲラン ミツコ。
複雑な印象の香りですが、神秘的で力強い香りです。
1905年の日露戦争時代の、叶わぬ恋をテーマにして作られた香水なので、その物語を感じられるでしょう。
ミツコは1919年に発売されましたが、当時は女性が社会進出し始めた頃。
当時の女性像を表しているこの香水は、現代で頑張る女性にも通じるものがありそうです。
グッチ ラッシュ2 オードトワレ
トップノートはスズランの香りが印象的な爽やかなグリーンフローラル。
ミドルノートにムスクやローズが香り、色気のある印象になります。
そして、ラストノートはシプレ。
ミドルまではムスクの印象が強めなので、オークモスの香りで落ち着きをプラスして、上品で温かみのある色気のある香りに仕上がっています。
仕事ができそうな雰囲気の香りなので、オフィスに向いている香りでしょう。
もちろん、デートなどでも使えるので、これ1本でさまざまなシーンで活躍すること間違いなしです。
ミス ディオール オードゥパルファム
ミス ディオールは、1947年に発売された歴史の長い香水ですが、実は2012年にフルリニューアルされました。
トップノートはレモンやマンダリンやオレンジなどのシトラスの香り、ミドルノートはグラース産ローズやダマスクローズ。
ラストノートにローズウッドやパチョリが香ります。
優雅でほど良い甘さの香りで、現代らしい解釈を加えたシプレの香りと言えるでしょう。
カルバンクライン CK one
男女ともに人気のカルバンクライン CK oneも、香りの種類で言えばシプレに分類されます。
トップノートは酸味や苦みをしっかりと感じられるシトラス、ミドルノートはローズなど、ラストノートにムスクやアンバーの優しくて清潔感のある香り。
爽やかでカジュアルな香りなので休日にぴったりです。
Tシャツやデニムなどのワンマイルファッションでも、この香水をつけたら、リラックスムードのオシャレさを演出できます。
クロエ ロー オーデトワレ
クロエ ロー オーデトワレは現代的なシプレの香りの代表です。
トップノートはグレープフルーツやライチ、ミドルノートはダマスクローズやマグノリア。
ラストノートにオークモスやアンバー、ムスクなどが香ります。
ダマスクローズのクロエらしい香りとオークモスの相性がよく、自由で輝く女性にぴったりの香水です。
どういった人におすすめか
シプレは中性的な香りです。
ミステリアスな雰囲気を持っているので、男性も女性もこの香りをつけることにより、独特の個性を出すことができます。
まとめ
シプレは歴史のある香りなので、古めかしいイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし、現代らしい、今だからこそのシプレを各ブランドが打ち出しています。
個性があり、ミステリアスなこの香りを使いこなす上級者になりましょう。
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